ウコンの効果効能
ウコンはインド原産のショウガ科の植物で、英名をターメリックといいます。ウコンは昔から民間療法に用いられた薬草で、さまざまな種類が在りますが、ウコンの有効成分クルクミンを多く含む秋ウコンを、一般的にウコンと呼びます。ウコンはその効果効能により、実際にドイツで薬として処方されていています。
ウコンには主に5つの効果があります。
1.炎症を抑える抗炎症作用
2.肝臓機能の向上
4.消化の促進
ウコンのこの5つの効果について解説します。
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1.炎症を抑える抗炎症作用
炎症は細菌やウイルスなどが体の中に侵入した場合、免疫細胞が「活性酸素」を発生させて病原体を攻撃します。この時に炎症が起こり、この炎症を促進するのが脂肪酸のロイコトリエンという物質です。ウコンの有効成分クルクミンや精油は、このロイコトリエンを抑制して炎症を抑えます。
2.肝臓機能の向上
ウコンは胆汁の分泌を増やすことで、肝臓の負担を軽減させます。このウコンの作用により、肝臓の解毒能力が高められます。
3.抗酸化作用
ウコンのクルクミンは、それ自体が活性酸素を分解するうえに、活性酸素を分解するグルタチオンーSートランスフェラーゼ酵素を活性化させます。また一方で活性酸素を生産する、p-450酵素の働きを抑制させます。このようにウコンには、強力な抗酸化作用があります。
4.消化の促進
ウコンは胃液の分泌を促進するとともに、胃の粘膜を保護します。そしてウコンの辛みそのものが、スパイスとして食欲を促進させます。
5.がん細胞増殖の抑制
がん細胞が増殖するには、栄養と酸素を補給するための血管が必要です、これを「血管新生」といいます。ウコンのクルクミンが、この「血管新生」を阻み、がん細胞の増殖を抑えるのです。
改善が期待できる症状
ウコンの有効成分
クルクミン デメトキシクルクミン ターメロン
ウコンの飲み方
乾燥ウコンで1日に2~5gを目安に食後に服用してください、胆道閉鎖症や胆石の病歴のある方や、抗がん剤や放射線治療を受けて方などは服用はしないでください。長期の服用や過剰摂取は逆に肝臓に良くありませんので注意してください。
すでに慢性肝炎やウイルス性肝炎など、肝臓に障害のある方は、ウコンよりマリアアザミ(ミルクシスル)をおすすめします。ウコンは肝臓病予防に向いています。